クリスマス・・・恋人達が共に過ごす聖なる夜
古都の中心にあるクリスマスツリーには色とりどりに飾られきらめいている。
そして、その前は大勢の人でにぎわっていた。
「遅いですねぇ・・・もうとっくに時間だというのに・・・何かあったのでしょうか・・・」
黒いコートに身を包んだ 1人のウィザードがこのツリーの前で腕時計を見ながらそうつぶやく。
時計のはめられた方の手には杖が握られ、もう一方には紙袋が握られている。
もう一度、腕時計を確認し
「先にいっておきますか・・・」
歩きだそうとした瞬間
「〜!!」
通りの向こうから大きく手を振りながらこちらに向かって走ってくる女性を見つけた。
「ごめんごめん、何を着ていくか迷っちゃって」
手を合わせてごめんっという仕草をする。
「いえ、かまいませんよ。に何かあったのかと心配になりまいたが、似合っていますよその服」
「心配させちゃってごめんね、ありがとう」
さらりと褒めるに照れながらそう答える。
「さぁ、そろそろ行きましょう。雪が降ってきそうですしね」
はそう言って歩き出す。
もそれを見てに並ぶようにして歩き出した。
「本当だね〜寒くなってきたし」
空を見上げて寒いと手を擦り合わせる、彼女・・・
それを見て
「手を繋ぎましょうか」
そう言って杖を持ち変え手を差し出す。
「嫌ならかまわないんですが」
なかなか手を出さないに痺れを切らし手を引っ込める仕草をすると
「あ・・・」
彼女がそう声を小さくつぶやく。
それ を聞き逃さなかったは
「ふふ、冗談ですよ。」
もう一度手を差し出し、どうぞと一言。
今度は迷うことなく手を差し出した。
「ありがとう〜。あったかいね」
「さあ、行きましょう。急がないともう時間ですよ。」
彼女の手を引いて歩き出そうとするが
彼女はなんの時間なのか分からないのか頭の上にはてなが飛んだまま立ち止まっている。
「今夜は、三ツ星レストランのディナーの予約をしているんですよ。」
おいしい料理が待っていますよ、そう言うと彼女の顔がぱっと明るくなった。
「ほら、急いでいこう!美味しい料理が逃げちゃう!」
繋いだ手を引いて今にも走り出そうとする彼女を
そんなに急がなくてもディナーは逃げませんよと苦笑しながら歩き出す。
「!素敵なクリスマスプレゼントをありがとう!」
いきなり振り向いたかと思えばそう言って、再び歩き出す。
「全然かまいませんよ。私こそ素敵なクリスマスを過ごせそうです。ありがとう」
私へのクリスマスプレゼントは貴女でいいですよ
というのぶつやきは彼女には聞こえていないようだ。
クリスマス・・・聖なる夜の一つの物語。